狙ったキーワードに対して、自分の書いた文章がSEO(検索エンジン最適化)の観点で優れているかを、自動で100点満点で採点するツールの作り方を解説します。
最新のAIである「Gemini API」を利用することで、複雑なシステムを組むことなく、プロのSEOコンサルタントが添削したような「良い点」と「改善点」を瞬時に引き出すことができます。

プログラムのシンプルな仕組み
このツールの動きは、非常にシンプルです。
- 質問をまとめる:「調べたいキーワード」と「チェックしてほしい文章」をセットにします。
- AIに指示を出す:セットにしたデータをGeminiに渡し、「100点満点で採点し、良い点と改善点を箇条書きで教えて」と明確なお願い(プロンプト)をします。
- 結果を受け取る:Geminiから返ってきた分析結果を、そのまま画面に表示します。
余計な中継地点を挟まず、直接AIとデータのやり取りをするため、動作が軽くエラーが起きにくいのが特徴です。
実際のプログラム(Pythonコード)
以下のコードを gemini_analyzer.py という名前で保存するだけで、SEO分析ツールとして機能します。
Python
import os
import sys
import google.generativeai as genai
def analyze_seo(keyword, content):
# 1. AIを使うための鍵(APIキー)を読み込む
api_key = os.environ.get("GEMINI_API_KEY")
if not api_key:
print("エラー: GEMINI_API_KEYが設定されていません。")
sys.exit(1)
genai.configure(api_key=api_key)
# 2. 賢くて処理が速いモデル(gemini-2.5-flash)を選ぶ
model = genai.GenerativeModel("gemini-2.5-flash")
# 3. Geminiにお願いする内容(指示書)を作る
prompt = f"""
あなたは優秀なSEOコンサルタントです。
以下の【キーワード】に対して、【文章】がSEO的にどれくらい優れているか分析してください。
条件:
・100点満点で点数をつけること
・良い点と、改善すべき点を、それぞれ箇条書きで短くわかりやすく教えること
【キーワード】: {keyword}
【文章】:
{content}
"""
try:
# 4. データを送って、分析結果を受け取る
response = model.generate_content(prompt)
return response.text
except Exception as e:
return f"通信中にエラーが起きました: {e}"
if __name__ == "__main__":
# パソコンの画面から「キーワード」と「文章」を直接受け取る
if len(sys.argv) < 3:
print("使い方: python gemini_analyzer.py 'キーワード' '分析したい文章'")
sys.exit(1)
target_keyword = sys.argv[1]
target_content = sys.argv[2]
print(f"キーワード「{target_keyword}」で分析中...\n")
result = analyze_seo(target_keyword, target_content)
print("【SEO分析結果】\n")
print(result)
ツールの動かし方(3つのステップ)
プログラムを動かすための準備と手順は以下の通りです。パソコンの黒い画面(ターミナルやコマンドプロンプト)を開いて操作します。
ステップ1:Gemini用の道具を準備する
PythonからGeminiを操作するための専用ツールをインストールします。
Bash
pip install google-generativeai
ステップ2:AIを使うための「鍵」をセットする
Gemini APIを利用するためのパスワード(APIキー)をパソコンに記憶させます。
Bash
export GEMINI_API_KEY="あなたのAPIキーをここに入れます"
ステップ3:分析を実行する
作成したプログラムに、キーワードと文章を渡して実行します。
Bash
python gemini_analyzer.py "プログラミング 初心者" "プログラミングは初心者には難しいと言われますが、Pythonなら簡単です。"
実行すると、数秒でAIが文章を読み込み、「文字数が少なすぎるためSEO評価は低いです(40点)」「ターゲットの悩みに寄り添う記述を増やしましょう」といった具体的なフィードバックを返してくれます。
まとめ
このスクリプトを応用すれば、WordPressに投稿する前の下書き記事を自動で全件チェックするなど、より高度な自動化につなげることができます。低コストかつシンプルな仕組みで、コンテンツの品質を一定以上に保つための強力なサポート役となります。
発展編:n8n(自動化ツール)とPythonスクリプトの使い分け
SEOの評価をGeminiで行うにあたり、今回作成した「手元のPythonスクリプト」と、n8nなどの「自動化ワークフロー」では、得意なことや役割が明確に異なります。
両方を賢く組み合わせることで、ムダなコスト(APIの通信量)を抑えつつ、質の高いサイト運営が可能になります。
1. Python版:書いている途中の「スピード点検」
今回作ったツールは、記事を書いている最中に自分で動かすためのものです。
- 役割: 基礎的なミスを防ぐセルフチェック
- 特徴:
- 動かしたいときにすぐ結果が出る。
- 「文字数が足りているか」「キーワードが入っているか」など、SEOの基本ルールに沿った採点をする。
- 使い方: 下書きの段階でサクッと実行し、おかしな点がないか整えるために使います。
2. n8n版:公開した後の「自動データ分析」
一方、n8nを使ったワークフローは、人間が何もしなくてもシステムが自動で動いてくれる仕組みです。
- 役割: 実際のデータを使った深い品質チェック
- 特徴:
- 「記事を公開した時」や「1ヶ月に1回」などの条件で、自動で実行される。
- Google Search Console(実際の検索順位やアクセス数)などの外部データと連携できる。
- 「実際の検索順位が低いから、この情報を足すべき」といった、より高度で実戦的な改善案を出せる。
- 使い方: 過去に書いた記事の中から、手直しの効果が高そうなものを自動で見つけ出し、改善案を受け取るために使います。
理想的な組み合わせ方(パイプライン)
これら2つを組み合わせると、記事の作成から見直しまでが非常にスムーズになります。
- 【作成時】Pythonで基礎固め 記事を書く作業中は、Pythonのツールを使って素早く採点し、SEOの最低ライン(文字数やキーワードの網羅)をクリアさせます。
- 【運用時】n8nで定期メンテナンス 記事を公開した後はn8nに任せます。例えば「公開から半年経っても検索順位が上がらない記事」をn8nが自動で見つけ出し、実際の検索データに基づいた具体的な「修正案」だけを通知してくれます。
このように役割を分けることで、すべての記事を常にAIでチェックするような無駄なコストを省きながら、本当に必要な部分にだけAIの力を集中させることができます。
その「手作業」、AIなら0.1秒で平滑化できます。
FAXの転記、メールの集計、コピペの繰り返し。これらはもはや「仕事」ではありません。
あなたの業務を何時間削減できるか、5秒で算出します。 算出後、その場で「そのまま使える自動化コード」を発行します。
※相談は不要です。まず「数字」と「コード」を持ち帰ってください。





