コンセプト宣言
この連載は「書評」ではない。
世の中を覆う「効率」や「成長」という表のビートに抗い、かつての表現者たち(作家やミュージシャン)が作品の奥底で鳴らしていた『裏のビート(バックビート)』に耳を澄ませる試みである。
彼らの遺したテキストや音楽を、単なる教養や、消費のためのレビュー対象として棚に飾るつもりはない。
彼らが獲得した特異な社会の見方(アーキテクチャ)を、私たちがこの「時代(いま)」を生き抜き、硬直した収奪のOSを書き換えるための定規として再インストールする。
これは、反逆のコード進行を現代に響かせるオルタナティブ・リーディングである。
- 小田実 ―― 「難死」の連鎖を断ち切り、システムから命を奪い返す『でもくらてぃあ』
- 橋本治 ―― 「半ズボン」という外部、あるいは日本というシステムを解体する視座
- 忌野清志郎 ―― 戦後という欺瞞を剥ぎ取るノイズ、『COVERS』
- 村上龍 ―― 破壊の衝動と、冷戦体制崩壊前夜の冷酷なシミュレーション
- ミヒャエル・エンデと柄谷行人 ―― 「老化する貨幣」と交換様式D、そしてブロックチェーン技術の挫折
- 武満徹からYOASOBIへ ―― 音楽の「身体喪失」と、データ資本主義への反発
- フィクションの中の独立:井上ひさし『吉里吉里人』 ―― 「自前の仕様」を生きる勇気
- フィクションの中の独立:かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』 ―― システムの「核」をハックするテロリストの正義
- 瓦礫の上の咆哮 ―― 戦後英国ハードロックの終焉と、戦い続ける「BOSS」





