浦島太郎は「善行者」だった

物語は明確です。

  • いじめられている亀を助ける
  • 見返りを求めない
  • 評価も記録もない

ここには市場も国家もない。

純粋な母性行為

助けた理由は、
「かわいそうだから」それだけ。

竜宮城=完全成果主義から切断された世界

竜宮城では、

  • 労働がない
  • 競争がない
  • 時間制限がない

ここは楽園だ。

だが重要なのは、

成果が積み上がらない

何年過ごしても、
履歴書は更新されない。

乙姫は「優しい管理者」だった

乙姫は支配者ではない。

  • 強制しない
  • 働かせない
  • 目標を与えない

これは管理社会の理想形に見える。

だが同時に、

成長の方向性を奪う管理

でもある。

帰還=再び成果社会へ

浦島が帰る。

理由は単純だ。

「外の世界での自分」が気になる

これは、
現代人そのものだ。

成果・評価・関係性。
それらを捨てきれない。

時間差という暴力

地上では、

  • 両親は亡くなり
  • 村は消え
  • 居場所がない

浦島は失敗していない。
裏切ってもいない。

社会の時間から外れただけ

これがもっとも残酷だった。

玉手箱=「最後の成果」

玉手箱は言う。

「困ったら開けてください」

これは、

  • セーフティネット
  • 退職金
  • 年金
  • 最後の評価

すべてを象徴する。

だが開けた瞬間、

老化=退出

が起きる。

なぜ浦島は救われなかったのだろうか

答えは一つ。

帰還設計がなかった

母性はあった。
だが、

  • 再統合
  • 時間の橋渡し
  • 社会復帰

が用意されていなかった。

母性経済革命の核心

母性経済革命は、
竜宮城を作ることではない。

行き来できる社会を設計すること

  • 成果社会 ⇄ 休息社会
  • 評価 ⇄ 無評価
  • 労働 ⇄ 回復

浦島太郎は、
「戻れなかった最初の労働者」だ。

いま私たちは全員、浦島太郎である

  • 休むと置いていかれる
  • 戻ると居場所がない
  • 成果は無効化される

だから人は休めない。

だからこそ、母性経済革命は言う。

休んでも、戻れる社会を作れ

それが、
成果社会を壊さずに救う唯一の道だ。