なぜ今、改めて「消費税廃止」を叫ばなければならないか

新たな爆撃のニュースが世界を駆け巡る現在、私たちの耳に届くのは「防衛費増額」と、それを口実にした「さらなる増税」の足音です。

私たちが日々支払う消費税が、どこかで誰かを傷つける鉄の塊や火薬に姿を変えているのではないか。その問いを避けて通ることはできません。

消費税は、現在の「収奪のOS」における基幹部品です。このOSを走らせ続ける限り、私たちは無意識のうちに破壊のサイクルへと組み込まれてしまいます。今、この声を上げることは、システムによる「生への略奪」に対する、非暴力の拒絶宣言なのです。

「財源はどうする?」という呪縛への反論

「消費税をなくしたら国が回らない」という意見の多くは、国家の財政を「家庭の家計簿」と同じものだと錯覚しています。

  • 貨幣は「記録」であり、税は「財源」ではない: 政府の支出能力は、集めた税金によって制限されるものではありません。グリーン・ニューディール(JGP)が示す通り、通貨発行権を持つ国家にとって、税の真の役割は「物価の調整」や「富の偏りの是正」にあります。
  • そもそも消費税は「不公平」な装置である: 低所得者ほど負担が重くなる「逆進性」こそが、消費税の本質です。生きるために不可欠な「消費」そのものに罰を与える税制は、個人の自律を奪い、人々を生存のための労働に縛り付ける装置として機能しています。

    ※日本の対外純資産は(2025/05/27 財務省サイト)
    対外純資産残高:533兆500億円(対前年末比+60兆8,613億円、+12.9%)

「社会保障のために必要」という物語を解体せよ

私たちは長年、「消費税は社会保障のために使われる」という物語を信じ込まされてきました。しかし、その実態はどうでしょうか。

  • 法人税減税の穴埋めという現実: 1989年の導入以来、消費税収の多くが法人税や所得税の減税分を穴埋めするために使われてきた事実は、データが証明しています。
  • 母性経済による「直接的な保障」: 真の社会保障(自律のための杖)とは、国民から吸い上げた金を再分配することではありません。通貨発行の仕組みを背景に、誰もが最低限の生活を営める環境を直接提供する「充足のOS」への移行こそが、吉本隆明氏が説いた「個の自律」を支える土壌となります。

「戦争のOS」から「充足のOS」へ

消費税は、経済を「中央集権的な収奪」の回路に接続します。これを廃止することは、国家が国民の「生きる意欲」を削り取る行為をやめ、個の充足を全肯定することを意味します。

  • 搾取の最小化: 消費税をなくすことで、物価は下がり、人々の手元には「余白」が生まれます。
  • 自律した市民の防衛: 重い税負担は人々から「考える時間」を奪います。消費税を廃止し、個人の手に時間と精神の余白を取り戻すことは、国家の暴走(戦争)に対して「ノー」と言える、自律した市民を育むためのインフラ整備に他なりません。

小さき声がシステムを書き換える

吉本隆明氏は、共同体の利害と個人の生の充足を峻別せよと説きました。国家という幻想が「財源」を盾に私たちの命や財産を要求するとき、私たちは「個」の生活を守るために、まずこの収奪の回路を遮断しなければなりません。

爆撃の音が遥か遠くに響くさなかに、私たちは「殺すための金」を差し出すことを拒み、「生きるための知恵」を実装することを選びます。消費税廃止という一見小さく見える声は、やがてこの世界を動かすOSそのものを、破壊から創造へ、収奪から充足へと書き換える確かな力となるはずです。

もはや沈黙してはいられない。