金太郎は「育てられた」のではなく「放置された」のだった

金太郎は山で育つ。

  • 学校はない
  • 競争もない
  • 比較もない

母はただ、そばにいる。

ここには評価がない。

母性経済の原初形態

金太郎は、
「役に立つ存在」になる前に、
存在として肯定されている


怪力は才能ではなく「自然な結果」だった

金太郎の怪力は、
訓練の成果ではない。

  • KPIもない
  • 目標管理もない

ただ、よく食べ、よく眠り、
よく遊んだ結果だ。

母性経済は、

健康を先に整える

能力は、後から現れる。

熊と相撲を取る世界=非貨幣経済

金太郎は熊と相撲を取る。

ここに、

  • 勝敗金はない
  • 観客もいない
  • 記録も残らない

これは遊びだ。

成果を貨幣に変換しない世界

母性経済では、
能力はまだ「価値」になっていない。

大人の視線が入った瞬間、物語は変わる

源頼光が現れる。

彼はこう言う。

「その力、世の中で使え」

これはスカウトだ。

だが同時に、

回収宣言

でもある。

ここから、
金太郎の人生は
「役割」に変換される。

坂田金時=人格の変換

京に下った金太郎は、

  • 名を変え
  • 服を変え
  • 役割を与えられる

「金時」は、
社会が作った人格だ。

才能は、

社会規格に最適化される

これは近代資本主義の原型だ。

金太郎は、成功者になったのか?

武将として名を上げる。

だが、

  • 彼の母は物語から消える
  • 生活の描写もない
  • 内面は語られない

彼は「成果」だけになる。

母性経済が断絶された瞬間だ。

金太郎が示す警告

金太郎の物語は、

才能は、必ず回収される

という現実を示す。

母性経済革命の問いは明確だ。

  • 才能は誰のものか
  • 成果はどこへ行くのか
  • 回収後、回復はあるのか

現代社会は、
金太郎を大量生産している。

金太郎を「連れ出さない」社会設計へ

母性経済革命とは、

  • 才能を見つけない
  • 早期回収しない
  • 役割に固定しない

社会を作ることだ。

才能は、

静かに育ち、
 必要なときだけ使われ、
 また戻ってこれる

金太郎が教えるのは、
「成功」の物語ではない。

回収の危険性

である。